2025年ももう年の瀬ということで、来年度のNISA戦略を考えるような季節です。
SBI証券でつみたて枠の年初一括購入が若干調整されたような話もあり、この機会に改めて方針を整理してみました。
投資タイミング
- 成長枠 → 1月のどこかのタイミングで240万円現金一括購入
- つみたて枠 → 毎月10万円クレジットカードでつみたて購入
とします。
基本的には「その年のリターンが概ね右肩上がりであるという仮定を置くと」(ここ重要)、年初一括が一番有利です。過去の統計上も、年初一括の方が毎月分割購入よりもリターンが良かったことが知られています。
そのため、基本的には資金があるかぎり待機させず、早期に投資に回すことが大事になります。しかしながら、自分は単中期のトレードも並行して実施しているため、基本的に待機資金というものが存在していません。
成長枠に関しては1月のどこかのタイミングで今持っている現物のポジションを決済した際に速やかに購入することを考えています。基本的にはクリスマスラリーが終わって一段落したあたりを考えています。
対してつみたて枠は、年初一括購入をしてもクレジットカード積立のポイント獲得のため特定口座で月10万円別に投信積立をすることになり、即売りなどの管理が地味に面倒になります。そのためつみたて枠に関してはゆっくりカード積立していけばいいか、と考えています。気休めですが時間分散にもなりますしね。
投資対象
基本的には米国株インデックス投信以外ありえないと考えています。
- 非課税枠は基本的にリターンの期待値が高いものを選ぶべき
- NISA口座はその仕組み上短中期のトレードには不向きで、長期投資を前提として考える必要がある
- 長期運用では個別株はインデックス投資のリターンに劣後する可能性がある
- 高配当の株はこれ以上の事業成長性が見込めない分配当に回すという色彩が強く、基本的に成長株のリターンに劣後する
- ETFはNISA枠の使い切りがしづらい
これらを踏まえて考えると、王道中の王道である米国株のインデックス投信以外にありえないと考えています。
NISA枠は冒険をするのではなく、市場平均を狙えれば十分です。逆に言うと、市場平均を先にキープした保険があるからこそ裁量トレードでαを狙っていいのでしょう。この順を忘れないようにしてください。
米国インデックスはS&P500かNASDAQ100、この2つが選択肢となります。SOXという半導体指数がありますが、半導体は$NVDA関連以外はもう終わったテーマなので選んではいけません。
S&P500とNASDAQ100の選び方は以下の通り考えればいいでしょう。
- S&P500 → 低ボラティリティ重視、しかしローリターン
- NASDAQ100 → リターン重視、しかしハイリスク
自分はハイテク好きでリターン重視なのでNASDAQ100を選んでいます。長期ポートフォリオではNASDAQ100:ゴールドを約9:1の割合で保有している、完全にNASDAQおじさんです。
自分が購入する銘柄
自分は以下の銘柄を購入します。
- 成長枠 → 一歩先いくUSテック・トップ20インデックス
- つみたて枠 → iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
ちなみに2024年は以下の銘柄を購入していました。
- 成長枠 → ニッセイNASDAQ100インデックスファンド
- つみたて枠 → iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
成長枠では昨年途中より設定された「一歩先いくUSテック・トップ20インデックス(一歩テック)」を購入します。これは東証上場ETF・<2244>「グローバルX US テック・トップ20 ETF」の投資信託版で、中身はNASDAQ100からセクターを絞って上位20の銘柄に投資するという代物です。
一歩テックがよくできているのはうまくセクター・銘柄を抽出することで恒常的にNASDAQ100のリターンを上回っている点です。また20という分散数もリターンとの兼ね合いで十分だと思っています。指数の構成方法もキャップ付きの時価総額加重平均になっています。$PDDなど一部銘柄が邪魔だと思うことはありますが、そこは多目に見るしかないとも思います。
一歩テックに似た銘柄に「iFreeNEXT FANG+インデックス」があります。こちらは確かにこれまでのリターンは一歩テックを超えているのですが、構成銘柄が10銘柄しかない上に一部銘柄が固定な点、時価総額加重平均ではなく均等荷重な点で個人的には長期では手が出しづらいです。
とはいえ最高リターンを狙うなら個別株風味の「FANG+」でもいいと思います。こちらはつみたて枠でも購入可能ですので、FANG+一本勝負も超リターン狙いであれば一考かと思います。
対して自分のつみたて枠はつみたて枠で購入できる唯一のNASDAQ100投信である「iFreeNEXT」を購入しています。FANG+よりは冒険せず、かといってS&P500よりは冒険するというところの商品になります。
正直iFreeNEXTシリーズは手数料が高いので、2026年には新規につみたて枠対象になる見込みの「eMAXIS NASDAQ100インデックス」を買っていくことになると思います。インデックス投信を購入する際には手数料にお気をつけて。